ひとりでがんばりすぎる罪悪
生活保護のケースワーカーは、受給されている方々の要の存在です。
正直、だれが担当するかで将来に影響がでることもあります。
これは、ケースワーカーの能力の違いだけではなく、受給されている方々との相性の違いもあります。
同じ内容のことをお伝えしても伝え方の違いで、相手の受け止め方や理解の仕方は様々です。怒りや疑いで心的ブロックがかかると、よい提案であっても受け入れてもらえないことはあります。残念です。
ケースワーカーだけでなく、支援職がひとりでがんばりすぎると、「その人の能力」×(カケル)「相性による理解度合い」の範囲でしか将来の選択肢が具体化できなくなり、もったいない結果になることも。
人の一生にかかわることだけに、複数の視点で対応することの大切さを日々痛感しています。
私がご担当させていただいた方が、管外に転出(引っ越し)されて、今私は仕事としてかかわりづらくなっています。
いわゆる「普通」の方でも、地縁も知り合いもないところに引っ越せば心細くなりますよね。ましてやいろいろ課題を抱えている方なので、できるだけ、電話だけでもフォローができればと思いつつ、次の担当者の方と信頼関係ができるまで、しばらく時間をかけて引き継げればいいと思ってましたが、その担当者からそれとなくかかわらなくていいとの発言があり、どうしたものやら。
こういう時に行政の限界を感じます。
近いうちに、個人でそういう不安定な、伴走支援が必要な人のフォローができる仕事を立ち上げたいなと思ってます。問題は、それで食べていけるのかということ。模索中です。