障害年金をもらうことへの抵抗感に寄り添う
障害年金は、障害が固定あるいは継続している間もらうことができるありがたい年金であり、年金を納めてきた方の権利です。成人する前に障害があると認定されると、成人とともに年金受給の権利が発生します。
福祉の仕事をしていると、障害があっても障害年金がもらえない方がいるケースに遭遇します。いわゆる「要件を満たさない」方です。初診日が年金の未納期間だったりするともらえないわけです。詳しくは年金機構のホームぺージをご覧ください ↓↓↓
https://www.nenkin.go.jp/service/jukyu/shougainenkin/jukyu-yoken/20150514.html
中には、自分に障害があることを認められずに年金請求をされない方もいます。このような方には「もらったほうがいいですよ」という説得は功を奏しません。
よくよくお話を聞くと、幼少期にそれを理由にいじめられたり疎外感を味わったり、自分の存在を否定されてきた歴史があります。子どもは容赦ないですからね。悲しいですがよくある現実です。
そのような方に働きかけ、障害(というか特性)も含め自分を肯定してもらうことも福祉の現場では大事になってきます。
私は、よりよい人生を送るためには、自己理解と自己決定が欠かせないと思ってます。とは言いながら、時間や人員の制約でできることは限られています。だからこそ目の前の一人一人に向き合うことを大切にしていきたいと思ってます。
利用者が引け目を感じずに権利を使うことができてはじめて、私たちは仕事を全うすることができるのではないかと思います。
私たちは制度に精通するだけでなく人の心に寄り添うことも学ばなければいけませんね。