三浦春馬さんに思うこと

自分よりぜんぜん若くて、これからも嘱望されていた人が亡くなるのはショックです。ましてや、突然の自死。なんで?と思わない人はいなかったはず。 三浦春馬さんは、14歳の母というドラマで初めて見て、それからいろんなドラマや映画で見かける笑顔が印象…

ゴミ屋敷に光が

以前、ゴミ屋敷の住人の話を書いたことがありますが、数か月を経て、お家がかなり片付きました。というか、ゴミの処分ができました。 この方は、元来まじめに働いて方なので、厚生年金の納付がありました。気づけば特別支給分をもらえる年になられてましたが…

新型コロナと生活保護

コロナ禍で生活保護の申請が増えるといわれてますが、正直、地方都市ではそれほど大きな影響はでていません。むしろ、住宅確保給付金の申請が増えてます。 住宅確保給付金は、失業した方が次の仕事が見つかるまでに間、家賃が払えなくても住む場所を守るため…

借金よりも生活保護

生活保護はこれからの生活のためのお金です。だから、これまでに滞納している税金や家賃、スマホ代については生活保護費ではでません。 だから、「お金が足りない」となったら借金する前に生活保護の相談に来てください。 もし一時的な不足なら、たとえばコ…

非常時こそ試されるとき

私の県で非常時といえば、4年前の地震でした。 ライフラインが断たれた中で、子どもと犬の生活を守りながら働くのは非日常でした。 幸い家に大きな被害がなく、けが人もなかったので、待てば環境が改善していくという先行きが見える非常時でした。 そうでな…

お医者さんの選び方

福祉事務所で仕事をしていると、医療機関と連携して仕事をすることが多くなります。例えば、ある保護受給者の方が緊急搬送されました、とします。家族や友人など近しい方がいらっしゃるときは、入院準備や手続きなどをやってもらえますが、身寄りのない方で…

私に似た家族の話

「ちょっと話を聞いてもらえますか?女性のシェルターの件なんです。」と保健師さんが連れてこられたのは、私より少し年上と思われる女性。とても疲れた様子で、感情の不安定さが表情や動作に表れてました。 その方は、統合失調症の息子さんと二人暮らしで、…

すべての人に力がある

福祉の現場では、本当にいろんな人に出会います。 ゴミ屋敷、汚部屋の主も少なからずいます。 今かかわりを持っている方は、まさにゴミ屋敷化した部屋に住んで、髪もひげも伸び放題、洗濯機やふろ場にいくまでのスペースにもごみが堆積していて、ごみを踏ん…

離婚後の生活の立て直しに生活保護はいかがでしょうか

この夏に出産とともに生活保護を申請された方がいます。 出産を機に生活保護を申請されるのはよくあります。安心して出産、育児に専念していただくにはいい選択だと思います。 とてもまじめなこのお母さんは、子どもが1歳になる前の4月に保育園に入園して…

精神的に不安定な人にとっての9連休

公務員業界は年末年始は9連休の長期休暇です。 しかし、生活保護や福祉制度を利用している方々にとっては、9日間窓口があかないことは不安ではないかと思っていました。 仕事納めの日、Yさんから電話がありました。昨日から幻聴があり、眠れず不安が増して…

シングルマザーの優先順位

私は、シングルマザーです。非婚のシングルマザーというと、ちょっとびっくりされます。 今は非婚のシングルマザーも増えてますが、息子を生んだ頃は全シングルマザーの1割くらいが非婚という状況なので、「私、シングルマザーです」というと、たいてい離婚…

支援の必要性に気づかない夫婦

この2年ほど、地震で自宅を失った方の伴走支援をしています。具体的には仮設住宅からの転居支援ですが、新しく建設するのか中古を買うのか、あるいは借りるのか、大きくはこの3つに分類されますが、決めて行動に移すまでに時間がかかる方がけっこういらっし…

公務員の価値観

公務員生活も30年目に突入して、ようやくわかることもあります。 それは、いろんな分野でいろんな視点に立って仕事をして、共通する価値観です。 言い方はイマイチですが一番よく口に上るのは「問題なし」という言葉。「適正」という意味なのですが、いろん…

患者を選ぶ

「患者を選ぶ」というと「医者としてあるまじき行為」と思われる方もいると思うのですが、最近は医療機関が患者さんを選ばれているなと思うことがちょいちょいあります。福祉施設もしかりです。経営という側面からも職員管理という側面からも、負荷が大きす…

不機嫌の伝播

昨日から、とある精神疾患にまちがいないと思い込んでらっしゃる保護受給者の方とコミュニケーションがうまくいきません。 ま、昨日からではなく、最初からなんですけど。 その精神疾患はわりとレアな依存症の一つで、県内で治療実績がたくさんあるものでは…

エアコン貯金

気づけば猛暑も過ぎ、台風一過の秋晴れ。 今年の夏は暑かったですね。 死ぬかと思いました。 エアコンなしには乗り切れないです。 生活保護では、過去の話ですが、エアコンはぜいたく品だから「買うな、使うな」という時代がありました。エアコン自体もぜい…

離婚を決意する前に

福祉の制度を利用する方の中に、離婚してシングルマザーとして生きることを決められた方がいます。 福祉の現場で、私たちは相談者のニーズを確認しようとします。自分でニーズが整理できている人はいいのですが、離婚してまもないシングルマザーの中には、エ…

生活保護は他法優先

生活保護の相談に来られる方にまずお話しするのは、申請の意思があれば申請できますということ、そして生活保護は他のあらゆる制度や援助を尽くしても最低生活費に満たないときに不足分を支給するしくみですということ。 最近、60歳前後の方の相談が増えて…

障害年金をもらうことへの抵抗感に寄り添う

障害年金は、障害が固定あるいは継続している間もらうことができるありがたい年金であり、年金を納めてきた方の権利です。成人する前に障害があると認定されると、成人とともに年金受給の権利が発生します。 福祉の仕事をしていると、障害があっても障害年金…

ひとりでがんばりすぎる罪悪

生活保護のケースワーカーは、受給されている方々の要の存在です。 正直、だれが担当するかで将来に影響がでることもあります。 これは、ケースワーカーの能力の違いだけではなく、受給されている方々との相性の違いもあります。 同じ内容のことをお伝えして…

DVの背景にある女性側の課題

DV相談を受けることが時々あります。 いろんな男女の関係性があり、一概に良い悪いといえないですが、暴力はダメ、絶対。 DVというと身体的暴力のことがまずイメージされますよね。 生命の危険という側面から、警察が動くのはまず身体的暴力。 でも、一番多…

生活保護のいいところ・生活見直しコンサルタント

生活保護と聞くとマイナスイメージが大きいと思います。実際に、ホントは保護を受けたくないけど...という方も多いのです。 人目が気になる、プライドが傷つくなどいろいろあるようですが、「してもらう」側に居続けることのストレスも大きいのではないかな…

「これってDVなんですか?」

数年前から仕事の一環で女性支援をしています。 女性支援といってもいろいろありますが、DV被害者の支援もその一つ。 DV被害を受けた女性が避難できるところを「シェルター」といいますが、行政がやっているところは一時避難所と呼ばれてます。ここが見事な…

年度がわりのバタバタ

公務員にとって一番忙しい季節、それは今。 明日から新年度、なのに準備ができてない! 新しく異動してくる人たちの名札、誰も用意してないのに気づいたの金曜日だし。 名札一つ買うのに最低3日くらいかかる...間に合わない...自腹で買ったほうが早い…