離婚後の生活の立て直しに生活保護はいかがでしょうか

この夏に出産とともに生活保護を申請された方がいます。

出産を機に生活保護を申請されるのはよくあります。安心して出産、育児に専念していただくにはいい選択だと思います。

とてもまじめなこのお母さんは、子どもが1歳になる前の4月に保育園に入園して復職したいと希望されています。子どもが1歳になってから入園する方が多いらしく、0歳児の枠は余裕があるようでホッとしました。私自身、シングルでの出産、育児でしたが、犬も2匹いて、もともと家に閉じこもるのが苦手なたちでしたので、0歳児での入園でした。育児を誰かとシェアできるのはありがたかったですね。

このお母さんに話を戻すと、家から3キロ以上離れた保育園と以前勤めていた職場に復職するには自動車が欲しいとのことで、いろいろ調べた結果、まず車の購入は誰かの支援がないと経済的に難しいことと、購入そのものを生活保護制度の中で認めた事例がないということで、かなり難しいという結論になりました。

まず、保育園は自転車で送迎している家庭もあることから、そもそも自動車は認めづらいということになりました。職場については、徒歩あるいは自転車で通勤できる類似の職場が自宅周辺に複数あり、求人もでているため、やはり現状は難しいのです。

よくよく話を聞くと、すぐに車が必要というわけではないとのこと。そこで段階的に生活保護がなくてもいい状態にするために、給料はいくら必要なのか、児童扶養手当が減額にならない所得額はいくらなのか、働き始めてどのくらいで税や保険料が上がるのか、等々調べていきましょうということに。

これはファイナンシャルプランニングの領域でもあります。これから1、2年のキャッシュフローが見えてくると、いつ生活保護がいらなくなり、最短で車がいつ買えるか見えてきます。そして、税や保険料の負担が増えるころまでに、どのように勤務時間を増やすといいかが計算できます。

そして、社保に加入して、しっかり保険料と年金を払い、保障を手厚くすることを約束しました。

がんばれ、お母さん!